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激変の35年と未来のデザイン

代表取締役社長 安井 清吉
株式会社ライナーネットワーク 代表挨拶

フリーペーパー・ライナーの発行が始まったのは1984年。

当時私は31歳でした。社員数も10名ほど。社会環境は今とは全く違います。携帯電話もFAXもデジカメもパソコンもありません。原稿づくりは、写植といって文字盤から一文字ずつ拾い出すやりかたでした。

当初の構想では折り込みチラシを軒並み配ることで稼ぐのが狙いであり、フリーペーパーはその紙ばさみに過ぎなかったのです。しかし、狙っていた折り込みチラシが全く取れず、やむなくそのフリーペーパー自体に広告を載せて採算を合わせていく路線に急転換しました。ライナーの広告スペースを売って歩くことが、私の仕事の大半でした。

毎日が必死でした。知識も情報もなく、あるのは体力だけ。恥も外聞もなく駆けずり回りました。少しでも動きを止めればすぐ会社がつぶれるという超自転車操業。労務環境でいうなら超ブラック企業でした。

そんな劣悪状況で始まったライナーネットワークですが、35年が経った今、社員も45名となり、地元の人ならだれもが知っている地域情報インフラとしての認知を得られたと自負しています。

 

今は、営業姿勢や経営姿勢も随分変わりました。

私たちの仕事は単に広告スペースを売ることではない。旭川市と大雪圏域に暮らす読者がより健康で豊かになるための地域情報を提供すること。その上で、クライアントにはその目的やレスポンスを達成するため、マーケティング目線で捉えて、その要望に高いレベルで応えようという方向に転換しました。企業の存続意義や、働くことの本質を見つめることができるようになってきたのです。

変わらない日常のようでも振り返れば激変の35年でした。この先もさらに早いスピードで日々環境が変化し続けています。最近ではICT(情報通信技術)の進化に伴い個やターゲット広告の時代であり、何につけ省力化、効率化が求められます。働き方改革も正面から受け入れなければ企業経営も成り立たない時代ともいえます。

 

私たちはこの先もまだまだ変化し続けます。最近では「デザイン経営」というキーワードに着目しています。少し前までは、当社にとってデザインとは広告制作上のグラフィックデザインという意味合いでした。ここでいうデザインとは、もっと大きな立ち位置からのとらえ方です。デザインは、企業の価値を向上させるための重要な経営資源。CI(コーポレーションアイデンティティ)を策定するなど戦略の最上流からデザインが関与することで、企業競争力が高まるということです。

デザインでイノベーションを起こせるよう、これからも変化を恐れず追求していき、さらに成長できればと思います。

 

代表取締役社長 安井 清吉